●収録作品●
The Ice-Cold Demon's Tale
宝石のありか
傷(キス)の証
●発行●
冬水社 いち・好きコミックス
●発行年月日●
1996年8月24日 初版発行
●ISBN●
4-88741-054-9
●価格●
524円+税
■Review
“魔物と人間のステキなお話”
「血も涙もない氷のような魔物」
それが洞窟の中で氷漬けにされている"ブラッド"の噂だった。
洞窟に来た人間を次々と殺していたブラッドは なんでも願いが叶うといわれる「涙の宝石」を探していた。
その最中にブラッドが出逢った少年イシュカ。
自らの死を確信していたイシュカは魔物に食べられるために氷の魔物のすむ洞窟に来たのだが、
人を思いやる優しさを持つイシュカと話すうち、気持ちが変わっていく…
このストーリーは、人の心に触れた魔物の心が変化していく…
ということだけでは終わらないところが最高におもしろいのです!!
ブラッドとイシュカがお互いに同じ思いを持っているのに
そのことを言葉にすることで、気持ちが離れていくのではないか…と恐れて
ブラッドを気遣うその優しさゆえに素直に言い出せないイシュカと
イシュカへの思いを認めることがうまく出来ずに、気持ちが遠回りしているブラッド…
二人とも見ていてすごくもどかしいのですが、
思いを言葉にしたとき、それまでつのらせていたものが一気に伝わって、
お互いがお互いをどれだけ必要としていたのか…がすごくキレイに描かれています。
一番最初はコミックスの表紙がとても綺麗だったことから手にした「氷の魔物の物語・第1巻」
ストーリー・イラスト共にハマってしまいましたvvv
ぜひ一度読んでみてください!!
